櫻木綾子の宿坊体験日記

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櫻木綾子の宿坊体験日記です!

『櫻木綾子さんはお友達のすすめで宿坊に行ってみようと思われたそうです。そしてネットでこの宿坊にたどり着かれました。その櫻木さんにお客様の目線でこの宿坊を案内していただきました。どんなふうに宿坊を感じられたのでしょうか。』   光澤寺住職より
 

みなさんこんにちは、櫻木綾子です。

これは少し前のこと、30歳が目の前、さてどうしようと考えた。

誕生日には休暇を取ってどこかに旅をしようと決意する、それは自分にスイッチを入れるため。

ではどこに・・・、海外にしようか、でもよく考えたら国内ってあまり行ったことがないな。

そんなとき、頼りになる友から「だったら宿坊に行ってみたら?」と神のお告げが、あっ違った仏様の導きが。

宿坊ってなに?
早速ネットで宿坊を検索すると、何やらいろいろ。
そしてたどり着いたのが今回ご紹介する宿坊光澤寺。

今回はストイックに修行三昧で行こう。

で、どこにあるの・・・、えっ鳥取?  
私にとってはまだ未開の地、日本のラオスかブータンか。

鳥取・とっとり・tottori、頭の中でグルグル回る。
もう私の中には鳥取しかない、頭の中でチーンと音がした、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」かも。
仏の道に明日という言葉はない、今しかないのだ。
  
早速宿坊へ予約のメール。

あっと、予約OKの返事が来た来た。

鳥取と言えば砂丘、砂丘と言えばラクダ、そしてカニ。

よし、30歳のバースデイは鳥取の宿坊に行くぞー!

とやって来ました、初鳥取に初宿坊。

宿坊に到着すると、携帯の電源をOFFに、もう東京に戻るまで連絡がつかないよ~。

これで心も身体も完全FREE!

それでは宿坊のガイドを私が務めさせていただきます。    

ちなみに、わたくし櫻木綾子は東京のとある会社で仕事を頑張るOL、でも夢はエッセイストで二足のわらじ、出身は三重県。

興味のあるかたはどうぞご覧くださいまし。         

若桜駅に着いた後は、先ずは重文の岩屋堂に
宿坊光澤寺到着です!
談話室でゆっくりしてます
宿坊来ると後光が差してます

体験してみる!

この宿坊ではいろんな体験ができるみたい、しかも体験料が必要ないってすごい。

今回はできるかぎりいろんな体験をしてみたい。

そう伝えると、ご住職がスケジュールを組んでくれる。
あとはお任せでOKでした。      

言われるがまま、 導かれるままに体験して行きます。

これって他力?


このお寺は浄土真宗だそう、他力本願が教えなんですって。

えーっ!ウソ、他力っていいかも。     
仏さまにご挨拶を
心地よい本堂です、何か落ち着きます
光澤寺の看板、歴史を感じました
本堂の前で自然にひたる

瞑想って興味ある

今回体験してみたかったものに、瞑想があります。

光澤寺の体験の中心の一つだそうです。
瞑想は女性にとても人気があるそう、ちょっと気になるな。   

でも座禅や瞑想って聞いたことはあるけど、未体験のこと。
その違いもよく分からない。

先ずは、その違いを聞いた後に 坐禅を体験。
その後は瞑想を二つ体験してみた。  

最初は思わず居眠りしちゃいました(反省・・・) 。

いきなり棒(正式には警策というのだそうだ)で叩かれるかも。  
でも今回は大丈夫でしたよ。 

でも体験後は心が落ち着きます、なかなか心地よいです。  

簡単に見えるけど、奥が深そう。 

瞑想って、都会じゃすごい高い体験料を取るところもある。
でもここは基礎講座まであって無料なので、気軽に体験できるから絶対お得です。
    

先ずは座禅のポーズから
続いて瞑想入門編
ゆっくりと集中して行きます
歩く瞑想って面白そう

写経もいいね!

写経を体験される方も多いそうです。

私も初めての写経、仏様の前でお香に包まれながらの体験でした。
写経は一般的な「般若心経」と浄土真宗で使われる「重誓偈」。
私は「般若心経」に挑戦しました。      

最初に自分が書くお経を唱えてから写経に入ります。 

思ったより時間がかかりました、でも最後までやり遂げると達成感があります。
写経に挑戦
心を落ち着けて
真剣です
写経を終えて一息

絵手紙書いてみた!

実は、美術科油絵専攻の私。

絵手紙を書いてみたいと思っていました。

落款も手作りです、押してみるとそれなりに見えるから不思議。

せっかくなので三重にいる母に絵手紙を出した。
鳥取の消印は砂丘のラクダのマークって誰かが言ってた、ホントかなあ?    

ご住職に聞くと、「ハハッ!」って笑ってた。  
絵手紙も書いてみた
何を書こうかな
こんな感じで
絵手紙も面白いですよ

宿坊をご案内・・その1

初めての宿坊、それも一人で貸切。

ちょっと贅沢な空間を独り占めできます。 
東京のマンションとはやっぱりちがうわ―。

でも 住職と奥様がいるので、たくさんお話しをして寂しくなかった。

実家の様な田舎の親戚の様な、友達の家の様な感じがしますが、でもどれでもないって感じ。
ちょっと不思議な感覚に浸れます。
近くに家はあるのに周りからはカエルと蝉の鳴き声以外は聞こえてこない。   

何か仕掛けでもあるのかな、それくらいに静か。

夜怖くないかなって、ちょっと思ってた。
でも案ずるより産むが易し、あっという間に眠りに落ちてました。
こんにちは!
露天風呂へ廊下です
ドレッシングルームは違った雰囲気ですよ
解放感たっぷりのお風呂、イルカも跳ねてます

宿坊をご案内・・その2

宿坊はとってもくつろげますよ。

広々としてて、それぞれの部屋に特徴があって、みんな楽しめる。

本や雑誌もたくさんあるから、自由に過ごせます。

二泊しても時間が足りないくらい。

いつかここでエッセイをゆっくり書いてみたいと思った。

見返り美人って感じしません?
本を読んでいます、宿坊には本がたくさん
ここでエッセイをゆっくり書いてみたい
客室前の椅子でのんびり

宿坊をご案内・・その3

とにかく自然の中で過ごすことができてうれしい。

そして宿坊のあちこちにくつろげる場所がたくさん。

宿坊と言ってもカタぐるしさはまったくない、のんびりと昼寝もしてた。   

中庭ですましてます
渡り廊下も心地よい風が吹いてます
山門です、鐘もあったって気づかなかった
私のお気に入りの場所・・ロッキングチェア

30歳のバースデイ!

二日目の夜、この日は30歳の誕生日。
夕食はバースデイを二人にお祝いしていただいた。 

自分のこれからのスタートのスイッチを入れるために来た鳥取の宿坊。

楽しかったけどあっという間だった。

写真も撮ってもらった、一人旅では自分を写せないけど、今回はたくさん。

たくさんお話しをして、美味しい手作り料理と採れたてで新鮮な野菜。
きっと心も身体も健康になってるなって感じる。

またいつか必ず来たいと心に誓う。

鳥取空港まで見送ってもらった、やっぱり思わず泣いてしまったのだ。

また来ますねって言いながら、羽田行きの飛行機に乗った。 


『櫻木さん、宿坊のことたくさん宣伝していただいたこと感謝します。やっぱり実際に宿泊して体験した方のメッセージがきっと一番分かりやすい。最後に空港で見送ったとき、分れる寂しさは次に会うとことの楽しみでもあると感じました。またおいで下さいね、そして宿坊案内ありがとうございました。皆さんもぜひ参考にしてください。』               宗元英敏 拝
今日は30歳のバースデイなのです、皆でお祝い
あっという間に過ぎて行きました
ゲートに来るとなぜか涙が・・・
うーーん、涙が止まらない

P.S. I love 宿坊!

みなさま宿坊体験記を読んでいただきありがとうございます。

写真は全部ご住職が撮ってくれました、感謝!

もし私のエッセイが出版されたら読んでくださいね、面白い本に絶対なるから。

ではまた、 “Von voyage”
サヨナラ・・・またいつか
トリピーです
いよいよ出発
一気に雲に突入・・・明日からガンバろっと